ネクサスコートでの暮らし

80歳代 男性 要介護5

経管栄養の方の“生活”を医療面・精神面で支える

既往症 糖尿病
現病歴 頸椎化膿性椎間板炎
下肢完全麻痺状態 
嚥下障害のため胃ろう造設
入居理由 長年健康に暮らしてきたが、突如体の自由がきかなくなり病院に搬送、頸椎化膿性椎間板炎と診断された。退院後、療養型病院に再入院するが、やがて退院を余儀なくされる。胃ろうを造設し最重度の要介護5でネクサスコート青葉台に奥様と共に入居。
日常生活動作 食事 …… 経管栄養
入浴 …… 機械浴(2人介助)
排泄 …… おむつ バルーンカテーテル
会話 …… 普通
歩行 …… 車いす
  • 流動食の前に溶かした薬を看護師が経管で注入。
  • 介護職員2名の介助を受け、
    横になった状態で入浴できる機械浴。

「経管栄養は“食事”ですから、夜間に注入を行うことはありません。しかし、何か不測の事態が起こった時に、私どものような24時間医療行為が行える施設でなければ、対応が難しいと思います」。

胃ろうのため、受け入れてくれる施設が見つからずにお困りの方が意外に多いと山口施設長は言います。現在、ネクサスコート青葉台の入居者の中で経管栄養の方は7名。その大半が脳血管性疾患によるものですが、神経性難病が原因で胃ろうを造設された方もいらっしゃいます。

「神経性難病の方は、意識がしっかりしているだけに、体が動かなくなったことのショックが大きいんですね。精神面のケアも、私たちの大事な仕事なんです」。

頸椎の病気で突然全身麻痺となり、胃ろうを造設したある男性は、奥様もご高齢のため看病に疲れ、半年ほど前、ご親戚の勧めでご夫婦一緒にネクサスコート青葉台に入居されました。

「当初は、お二人ともかなりやつれており、夫婦げんかなども見受けられました。でも今では、とてもおだやかに暮らしています」。

入居前はすべて奥様が担っていた部分を、介護職員や看護師など複数のスタッフによって手厚くケアされることで、ご主人の精神面も安定してきた様子。

「ご主人は最近、医師の診断のもと少しずつ経口摂取の取り組みもはじめました。奥様も近ごろパーマを掛けられたりして、ゆとりが出てきたようですよ」。

全身麻痺だから、胃ろうだからと寝たきりにせず、多くの入居者とにぎわいのある“生活”を楽しむことも大事だと考えています。

「先日はお誕生会で特別に音楽バンドに来ていただき、みんなで演奏を聞きました。すると、全身麻痺の方の表情がとても明るくなり、声掛けに対して“最後まで演奏を聞いていたい”と発語されたんです。さまざまな文化活動で感動していただくことも、施設ならではのメンタルケアだと思います」。

  • 看護師 砂庭氏
  • ネクサスコート
    看護師 砂庭

認知症の症状がある方の場合、経管栄養の管をご自分で抜いてしまうことが。管をご本人の視界に入らないところに置くなど工夫しています。介護職員と連携をとりながら、精神的な部分のフォローも気を配っています。