口腔ケアの取り組み

口腔ケアの取り組み

有料老人ホーム「ネクサスコート」では、
訪問歯科医と連携し、口腔ケアに取り組んでいます。

ご入居者様にいつまでも健康でいてほしい。ネクサスコート全施設では、その健康を満たす上で欠かすことができない「食べる喜び」をご入居者様に感じていただくため、訪問歯科医、歯科衛生士、看護師と介護職員が連携し、口腔ケアを行っています。


ネクサスコートが口腔ケアを大切にしているその理由(わけ)。
そもそも口腔ケアとはどういったものなのでしょうか。また、なぜ口腔ケアがご入居者様の日々の暮らしにとって大切な事なのでしょうか…。
口腔ケアは、口腔機能の維持・回復を目的とした「機能的口腔ケア」と、口腔内の歯や粘膜、舌などの汚れを取り除く「器質的口腔ケア」から成り立っています。この2つをうまく組み合わせることで口腔ケアの効果がさらに高まります。
「機能的口腔ケア」は口の機能(食べる、話す、表情を作るなど)を維持・改善・回復することを目的とします。「器質的口腔ケア」は虫歯や歯周病といった歯科疾患の予防を始め、口の中を清潔に保つことで誤嚥により引き起こされる誤嚥性肺炎などを防ぐ目的があります。
平成23年以降、日本人の三大死因は、1位は悪性新生物(がん)、2位が心疾患、3位は肺炎となっています。平成22年までは3位は脳血管疾患でしたが、平成23年に肺炎が3位に上昇し、順位が入れ替わりました。その原因は、日本人の高齢化とされています。
日本の高齢者が罹患する肺炎の70%以上が誤嚥性肺炎だと言われています。そのため、ネクサスコートでは口腔ケアの重要性とその必要性の高さを考え、ご入居者様の誤嚥性肺炎を減らすことを目標に掲げ、口腔ケアの取り組みに重点を置いています。

「機能的口腔ケア」でいつまでも口から食べられるように、また、「器質的口腔ケア」でいつまでもお元気で過ごしてほしい。
2つの口腔ケアを両輪で支えるのが、定期的に行う訪問歯科医・歯科衛生士による口腔ケア(希望者のみ実施)と、施設スタッフによる口腔ケアです。
歯科医がご入居者様お一人おひとりの口腔の状態や食事の様子を診察し、虫歯の治療や入れ歯の状態をチェックするだけでなく、口腔ケアを行っていきます。併せて、歯科医の指導の下、施設スタッフが専用ブラシを使った「健口(けんこう)体操」や、毎食後の歯磨きを実施するなど口腔ケアに取り組んでいます。

ネクサスコート橋本で口腔ケアに取り組まれている、訪問歯科医の鎌田有一郎先生にお話しを伺いました。


ご入居者様お一人おひとりに合わせた、口腔ケアプランを作成し、サービスを提供しています




嚥下障害のあるご入居者様に、凍らせた綿棒で口腔内を刺激するアイスマッサージを行います

ネクサスコートでの口腔ケアとは、
具体的にどんなことをするのですか?

口から食べることも、声を発することも健康づくりに欠かせませんので、訪問の際は、普段の食事の様子も見せていただくようにしています。マヒが残っている方は、少し姿勢を変えるだけで嚥下(えんげ)機能がよくなる場合もあります。ほかに、発声によって喉の筋肉を鍛える訓練を提案するなど、毎日のケアをサポートするスタッフと連携してご入居者の健康を口腔から守っています。
ネクサスコート橋本の介護職員の皆さんは口腔ケアに大変熱心で、口腔ケアの研修に出席したり、『口腔ケアの手引き』といった専門書を参考にして日々の口腔ケアに取り組んでいます。
具体的には、食事の前に凍らせた綿棒でご入居者の口腔内を刺激するアイスマッサージを行ったり、首の筋肉を鍛える軽い運動を行っています。その結果、胃ろうだったご入居者がソフト食に移行した成功例もあります。
最近、こちらの施設で始めた取り組みとしては、歯磨きでは取り切れない汚れを除去し、口腔内をマッサージできる「くるリーナブラシ」(※1)を使っての「健口(けんこう)体操」があります。
食後の歯磨きでもご入居者様に声掛けするなど、小さな積み重ねを続けているので、口腔や嚥下状態の維持、改善が見られます。

高齢者に増えているという誤嚥性肺炎とは、どんな病気なのですか?
誤嚥性肺炎に罹患しても発熱、咳、喀痰等通常の症状がないことも多く、倦怠感を訴える、食事に時間がかかるなどの症状が出ることがあります。また、酸素低下を招き、重度の呼吸不全になることもあります。この病気は歯周病菌が起炎菌(※2)とされています。食事中にむせて、食物が肺へ入ったから誤嚥性肺炎になると誤解されがちですが、実は歯周病菌が唾液とともに就寝中に肺へ流れ込んでしまったり、胃逆流物による誤嚥などが原因なのです。ですから、口腔ケアで歯周病菌を減らすことが、誤嚥性肺炎の最大の予防となります。

※1 くるリーナブラシとは…… 頬や唇の内側、上あご、舌などの口の粘膜や、口内に残った食べかすや痰を除去するための専用ブラシで、ブラシ部分が球状になっているのが特徴。
※2 歯周病菌が起炎菌とは…… ポルフィロモナス・ジンジパリス菌などの歯周病菌が、誤嚥性肺炎を引き起こすといわれている。これらの菌は多くの人の口中にも存在しており、空気を嫌う性質のため、歯周ポケットに多く存在している。